シャンプーを毎日するようになったのは1990年代半ばころから。まだ習慣化してから30年程しか経っていません。
1980年代までシャンプーは週に2~3日程度で、シャンプーをしない日はクシでとかすだけだったのでかゆみ・ニオイ・フケなどの頭皮トラブルが多かったようです。
まだ歴史で言うと短い期間ですが、シャンプーを毎日するようになったこの30年での大きな変化は「頭皮トラブルが減少」したこと。
シャンプーの回数が少なくなるほど頭皮トラブルは多くなり、清潔ではなくなることが頭皮環境に良くないということが分かります。
シャンプーを毎日しないほうがいい?頻度はどのくらい?抜け毛が気になるという疑問は、コチラの記事を参考にしてください👇
シャンプーを毎日するようになったのはいつから?
平安時代 | 年1回ほど |
江戸時代 | 月1~2回(最も高頻度な江戸の女性で) |
昭和戦後 | 月1~2回 |
昭和30年頃 | 1回/5日 |
1980年代 | 2~3回/週 |
1990年代半ば | ほぼ毎日(10-20代女性) |
2015年 | ほぼ毎日(10-50代女性) |
現在 | ほぼ毎日 |
洗髪頻度が高くなり始めたのは、日本では戦後です。
Kao
昭和の戦後(1950年)頃まで、洗髪頻度は平均月1-2回。
洗髪頻度が週2-3回になるまではどうしていたでしょうか?
クシやブラシでとかすことで対処していたと考えられます。
シャンプーを毎日するようになったのは1990年代半ばから。
平安時代や江戸時代ではシャンプーと言わず「洗髪」と言われていて、シャンプー剤というものがまだ存在せずクシやブラシでとかすことで日々を過ごしていた時代です。
水やお湯で髪を流したり、石鹸などで洗うようになったのは戦後のこと。
戦後でも洗う頻度は月に1~2回程度で、現代のように毎日する習慣はなかったようです。
シャンプーがない時代
シャンプーがない時代は戦前の頃まで。戦後に海外からの輸入がさかんになり、シャンプーが日本に登場しました。
シャンプーが輸入されても髪をとかすか石鹸で洗う習慣があったので、最初はぜいたく品だったのかもしれません。
シャンプーと石鹸では洗い上がりにとても違いがある為、シャンプーが一般的になっていきました。
シャンプーがない時代のトラブル
現代ではほとんどなくなりましたが”毛じらみ”というシラミの一種の虫が繁殖してしまうトラブルも多かったようです。
シャンプーがない時代は髪を洗う頻度が月に1~2回程度で、頭皮環境はけっしていいとは言えません。
毛じらみは”かゆみ””湿疹”などの肌トラブルを起こしてしまい、感染から1~2カ月後に症状がでます。
専用のシャンプーやパウダーで対応しますが、頭皮に繁殖してしまった場合は坊主にしなければならない場合もあります。
このようなトラブルはシャンプーをしないことで頭皮の清潔さを保てなくなることで起こります。
現代に毛じらみによる肌トラブルが少なくなったのも、シャンプーが日常的になったからと言えますね。
江戸時代の洗髪
江戸時代は文献や髪型などから、洗髪というのはお湯で髪を濡らしてクシやブラシでとかすことでした。
そのため、髪を洗うというよりも現代で言う”湯シャン”になります。
現代の湯シャンと違う点は毎日あらわない点と、シャワーがなかったので十分に洗い流せていなかったこと、ドライヤーで乾かせなかったことが違います。
しっかり洗ってしっかり流す、そしてしっかり乾かすことができなかった髪はパサついていたので、椿油などの油分で艶をおぎなっていたようです。
江戸時代の人は髪が臭い?
シャンプーを毎日していなかった時代の髪は現代より臭い人が多かったかもしれません。
臭いのもととなる汚れ・皮脂などをおとしきれていないので、臭いがしてきたら湯シャンをする。
もしくは臭いを抑えるために焚火やかまどの煙をあびて消臭する方法もあったそうです。
江戸時代はこのようにシャンプーを毎日する習慣も無ければ、臭いに対しても現代よりは気にしていなかったのかもしれません。
現代では臭いはもちろん、消臭や香りを身につけたりと匂いに敏感になりました。
まとめ
シャンプーを毎日するようになったのは1990年代半ばと、まだまだ日常的になってからは歴史が浅いです。
ですが、シャンプーを毎日するようになったからこそ頭皮トラブルは少なくなり、もしトラブルが起きても対処できるようになりました。
時代の流れで生活水準が上がり、毎日シャンプーができるようになったのは頭皮環境にとても良い変化です。
毎日シャンプーした方がいいのか悩まれている人は、こちらの記事を参考にしてください。