シャンプーを毎日しているけど、
- 「シャンプーは毎日しない方が良いのでは?」
- 「シャンプーを毎日するとどんなメリットがあるのか」
- 「抜け毛が増えないか知りたい」
シャンプーの頻度や悪影響があるのかを具体的に知りたい人に向けて記事をまとめています。
美容院を経営し、数多くのシャンプーを研究し続けてきた美容師歴20年以上のDr.shampooが解説していきますので参考にしてください。
シャンプーを毎日するようになったのはいつから?
平安時代 | 年1回ほど |
江戸時代 | 月1~2回(最も高頻度な江戸の女性で) |
昭和戦後 | 月1~2回 |
昭和30年頃 | 1回/5日 |
1980年代 | 2~3回/週 |
1990年代半ば | ほぼ毎日(10-20代女性) |
2015年 | ほぼ毎日(10-50代女性) |
洗髪頻度が高くなり始めたのは、日本では戦後です。
Kao
昭和の戦後(1950年)頃まで、洗髪頻度は平均月1-2回。
洗髪頻度が週2-3回になるまではどうしていたでしょうか?
クシやブラシでとかすことで対処していたと考えられます。
シャンプーを毎日するようになったのは1990年代半ばころから。まだ習慣化してから30年程しか経っていません。
1980年代までシャンプーは週に2~3日程度で、シャンプーをしない日はクシでとかすだけだったのでかゆみ・ニオイ・フケなどの頭皮トラブルが多かったようです。
まだ歴史で言うと短い期間ですが、シャンプーを毎日するようになったこの30年での大きな変化は「頭皮トラブルが減少」したこと。
シャンプーの回数が少なくなるほど頭皮トラブルは多くなり、清潔ではなくなることが頭皮環境に良くないということが分かります。
詳しくはコチラの記事⇩
シャンプーは毎日する方がいい?しない方がいい?
- シャンプーは毎日する方がいいのか?
- シャンプーは毎日しないほうがいいのか?
結論から言うと、「毎日する方がいい」です。
毎日シャンプーしない人は抜け毛が増えたりニオイや薄毛の原因になるような頭皮環境の悪化が原因となり、髪の毛にも良くないからです。
毛穴に汚れが詰まる、毛根に負担がかかる、頭皮にかゆみや炎症を起こすことがあるなどの悪環境になりかねません。
頭皮の悪環境を避けるために、シャンプーを毎日する方がいい理由を具体的にお伝えします。
シャンプーは毎日するべき?
頭皮や髪にとっての良い環境づくりをするうえで、シャンプーは毎日する方がいいでしょう。
頭皮には皮脂やホコリなどの汚れ、スタイリング剤などの付着物が付いていることで悪環境になる可能性があります。
かゆみやニオイの原因になり、炎症や頭皮ニキビができてしまう事もあります。
頭皮トラブルを避けるためにも、シャンプーは毎日する方がいいです。
シャンプーのしすぎはよくない?
一日に2~3回以上はシャンプーのしすぎと言えます。
頭皮を守ってくれるために必要な皮脂を残すためにも、シャンプーのしすぎは良くありません。
シャンプーをしすぎてしまうと頭皮は刺激に弱くなってしまい、かゆみや乾燥の原因となってしまいます。
一日に1回のシャンプーが適度と言えますので、夜にシャンプーをして睡眠とともに頭皮を休めてあげることが大切です。
シャンプーしなくてもいい?
毎日お風呂には入るけれどシャンプー剤を使わないでお湯だけの湯シャン(お湯だけで髪を洗うこと)でいいのか?というご質問を頂くことがあります。
このご質問に対しては「良くない」とお答えしています。
湯シャンである程度の汚れは落ちますが、余分な皮脂や脂っぽい汚れは落ちにくいのでシャンプー剤で汚れを取り除かないと頭皮環境がわるくなってしまう可能性があるからです。
シャンプー剤に含まれる界面活性剤が汚れにくっついて落としてくれますが、お湯だけでは汚れに混じった細菌までは落とせないのでかゆみやニオイの原因になります。
年齢を重ねると皮脂に加齢臭などのニオイも混じってきてしまうので、シャンプーはした方がいいでしょう。
髪を洗う頻度はどのくらい?
髪を洗う頻度は基本的に毎日する方が良いですが、頭皮の肌質によっては頻度を抑えたほうがいい場合があります。
普通肌・脂性肌は頭皮の清潔さを保つために毎日シャンプーをする方がいいでしょう。
しかし、敏感肌・乾燥肌は皮脂が少なく洗いすぎてしまう頭皮トラブルの原因になる可能性があるので頭皮の状態に合わせてシャンプーの頻度を調節しましょう。
シャンプーの回数を減らす
頭皮の状態によってはシャンプーの回数を減らしたほうがいい場合があります。
頭皮が乾燥しやすい乾燥肌。頭皮トラブルがおきやすい敏感肌。
これらの頭皮の肌質の場合は、シャンプーの回数を1日おきなどに調整したりアミノ酸系シャンプーを選ぶようにしましょう。
敏感肌
シャンプーの成分にも敏感な場合、オーガニックや植物由来成分が配合されているシャンプーを選びましょう。
乾燥肌
洗いすぎると頭皮トラブルになる可能性があるので、洗浄力がやさしいアミノ酸系シャンプーで洗いましょう。
シャンプーが2日に一回だと抜け毛が増えるのは本当?
シャンプーが2日に一回だと抜け毛は増えるのは本当です。
シャンプーをしないことで自然に抜けた髪の毛が落ちずにとどまっていて、シャンプーをしたときに2日分の抜け毛が落ちるので抜け毛が増えたと感じてしまうんです。
髪の毛の本数は約10万本あり、1日に抜ける本数は100本ほど。2日分だと約200本という事になるので、シャンプーをしたときに一気に落ちるととても多く感じるのはうなずけますね。
シャンプーが原因で抜け毛が増えてしまうのでは?と考えている人の為に、抜け毛の本数について具体的にお伝えします。
シャンプーが3日に一回でもいいの?
3日に一回だと、週に2~3回という事になります。結論から言うと良くないです。
実際にシャンプーを3日に一回しかしない人がいましたが、抜け毛が多く、皮脂汚れやフケも多く、頭皮トラブルを抱えていました。
その人は自分で洗うことができないので美容院でシャンプーをしていましたが、頭皮の感覚が鈍感になりシャンプーも爪を立てないと気持ちよくなかったようです。
爪を立てると頭皮は傷つき悪化していく一方なので、毎日のシャンプーで頭皮環境をととのえましょう。
抜け毛の本数は1日100本
1日に抜ける髪の毛の本数は1日100本以上は抜けています。
- 1日24時間で割ると、1時間に4~5本
- 睡眠時間が8時間とすると、32~40本
- 全体の本数10万本に対して、1/1000本
抜け毛は日常生活の中で抜けていることがほとんどなので、気づいていない間にも1時間に4~5本は抜けています。
朝起きると枕に抜け毛が落ちていてたくさん抜けていると心配される人がいますが、寝ている間に約40本ほど抜けているのが通常なので枕に落ちていて当然とも言えます。
しっかりシャンプーのすすぎができていないと1日で抜けた髪の毛が落ちきっていないこともあるので、抜け毛が多いと感じる人はまずすすぎをしっかり行ってみてください。
抜け毛は2日で200本
抜け毛は1日に約100本ほどとお伝えしましたが、2日たつと200本になります。
これはあくまでも平均値なので、1日に200本抜ける人もいれば50本も抜けない人もいます。
髪の毛の量が多くて抜け毛も多い人もいますが、年齢とともに抜け毛が増えていく場合もあるので、抜け毛が増えてきていると感じている人は頭皮環境を改善することを心がけましょう。
髪の毛100本はどのくらい?
髪の毛を100本集めると、長さにもよりますが排水溝が見えなくなるほどの本数になります。
髪の長さがショートの人や男性が1度のシャンプーで排水溝が見えなくなってしまう場合は、抜け毛が多いかもしれません。
抜け毛が多いと感じた場合は、シャンプーの改善や抜け毛予防策を試してみてください。
抜け毛予防
抜け毛予防に有効な方法をまとめました。
- シャンプーをアミノ酸系にする
- シャンプーを毎日する
- しっかりすすぐ
- 頭皮マッサージをする
- スカルプエッセンスやサプリメントを使用する
頭頂部には筋肉がないので栄養が届きにくいので、マッサージやスカルプエッセンスなどで栄養補給をしてあげましょう。
抜け毛の原因は、髪が痩せ細って抜けやすくなってしまうことなのでしっかり栄養を届けてあげることが重要です。
シャンプーが一日おきだとかゆい
シャンプーをする頻度が一日おきの場合、かゆみがでる原因は汗・皮脂・汚れの洗い残しの可能性があります。
- 汗の場合
- 汗の水分が髪に残り、寝ている間に髪や頭皮が蒸れてしまい雑菌が増えてかゆくなる
- 皮脂・汚れの洗い残しの場合
- 皮脂・汚れが毛穴に詰まり、毛根や頭皮に刺激を与えることでかゆくなる
この2つのかゆみの原因を避けるためには、シャンプーを一日おきではなく毎日することで清潔さを保つことです。
シャンプーを毎日すると薄毛の原因になる?
結論から言うとシャンプーは薄毛の直接的な原因になりにくいです。
薄毛の原因には遺伝的・ホルモンの影響・加齢による変化が考えられるからです。
これらの原因となりゆるものは体の外から受ける影響ではないので、シャンプーは薄毛の原因とはならないと言えます。
薄毛・はげにシャンプーは関係ない?
薄毛・はげにシャンプーは直接は関係ありません。
ですが、シャンプーが薄毛の原因になる可能性があるものはコチラになります。
- 洗いすぎによって頭皮が敏感になってしまった
- 爪を立てて洗うことで頭皮が傷ついてしまった
- シャンプーのすすぎ残しで頭皮トラブルがおきてしまった
これらの原因はシャンプー剤ではなく、使い方によるトラブルの例になります。
使い方によって頭皮トラブルを引き起こすと、薄毛の原因になってしまう事もありますので注意しましょう。
薄毛予防のシャンプー頻度
薄毛の原因については体の内部の影響によるものなので、シャンプーの頻度は毎日しましょう。
薄毛を気にしてシャンプーの頻度が少なくなると頭皮トラブルの原因になることも。
シャンプーの使い方に注意しながら毛穴汚れをしっかり取り除くことも薄毛予防になります。
薄毛予防の習慣やシャンプーのやり方まとめはコチラ👇
髪の毛が2日に一回だと臭い
シャンプーが2日に一回だと髪の毛が臭い理由は、髪の毛に残った皮脂や汚れ・整髪剤が原因です。
とくに、汗をかいたときに髪が水分を吸って雑菌が増えてしまい、髪や頭皮の臭いの原因になります。
ですので、2日に一回で臭いが気になる場合は雑菌が増えている可能性があるのでしっかりシャンプーしましょう。
髪を洗わないと2日目は臭う
髪に雑菌が残ることで臭いがする場合がありますが、汗をかきやすい人は要注意です。
髪に残った汗が雑菌を増やし、皮脂や汚れは頭皮に比べて残りやすいので髪を意識して洗ってみてください。
こするより泡で包み込むようにして揉みこんで汚れを落としましょう。
一日洗わないとベタベタに
一日洗わないことでベタベタになってしまう場合、脂性肌の可能性があります。
頭皮の皮脂が多いと髪にも皮脂がついてベタベタになってしまいます。
毎日シャンプーをすることでスッキリしますが、それでもベタベタになる場合は2度洗いを試してみてください。
シャンプーを毎日変えるのは良くない?
結論から言うとシャンプーを毎日変えるのは良くないです。
シャンプーを毎日変えることが良くない理由は以下になります。
- かゆみなどの頭皮トラブルがあった場合、どのシャンプーが原因か分からない。
- シャンプーの効果の良し悪しが分からない。
- 匂いが混じって好みの香りではなくなる場合がある。
このようなデメリットを理解したうえでシャンプーを毎日変えてみたいという人の為に、変えても大丈夫な例をお伝えします。
シャンプーだけ変える
どのシャンプーもリンス・コンディショナー・トリートメントとセットですが、シャンプーだけ変えても問題ありません。
ですが、トリートメントなどを変えてしまうと洗い上がりに違いがでることがあります。
もし今の仕上がりが気に入っている場合は、トリートメントは同じものを使いましょう。
シャンプーを使い分ける
シャンプーを使い分けるタイミングは、洗い上がり・香りを変えたいときなど。
- 細かく変えたい場合は天候や季節で使い分ける
- 夏は汗をかきやすいのでサッパリした清涼感のあるシャンプー
- 冬は乾燥しているのでしっとりしたシャンプーなど
気分や好みで使い分けたり、かゆみなどの頭皮トラブルがあった場合に使い分けてみるのが良いかと思います。
シャンプーの替え時は?
シャンプーは約3ヵ月~6か月使い続けて効果を感じられるので、使い続けていても期待していた効果が感じられない場合は替え時です。
ずっと使い続けているシャンプーに不満などがない場合は、変えるべきではないかもしれません。
ですが、他のシャンプーを使ってみたいと思った時が替え時なので、気分で替えてみるのもいいかもしれませんね。
夏と冬のシャンプーの回数は?
夏と冬のシャンプーの回数はどちらも毎日する方がいいです。
季節によってシャンプーの回数を変えるよりも、まずはシャンプーの洗い方を変えてみるのがおすすめです。
夏場
汗をかきやすい夏場は毎日シャンプーする方が良いです。
汗は頭皮の雑菌が増えやすい環境になりやすいので、しっかり洗い流しましょう。
しかし、1日に何回もシャンプーするのは皮脂をとりすぎてしまうので、できるだけ1日1回がベストです。
冬場
乾燥しやすい冬場は1日1回。頭皮の乾燥を感じる場合は2日に1回。
汗をかきにくく乾燥しやすい冬場は洗いすぎに注意です。
保湿性にすぐれたアミノ酸系シャンプーや、保湿するクリームシャンプーなどで頭皮をケアして乾燥をふせぎましょう。
50代は毎日シャンプーしない方がいい?
年齢を重ねることで頭皮の状態が変化していきます。
50代になり髪や頭皮の変化を感じ始めた人は、使っているシャンプーを変えてみてください。
今まで市販のシャンプーを使っていて、洗い上がりが変わってきた人は替え時かもしれません。
- アミノ酸系シャンプー
- エイジングケア(年齢に応じたケア)効果が期待できるシャンプー
- 植物由来成分で保湿もしっかりしてくれる
このようなシャンプーが50代の人には合っていますので、参考にしてください。
シャンプー選びに困っている人はコチラ👇